小説あんどーなつ (小学館文庫 (に18-1))小説あんどーなつ (小学館文庫 (に18-1))
(2008/07/04)
西 ゆうじ

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感想:★★★★

7月7日よりTBS系列にて毎週月曜日よる8時にスタート!!
本書は原作者が自ら書き下ろしたオリジナル小説版。
なのでドラマとは微妙に設定やお話が違いますが、小説版も奈津の成長が丁寧に描かれていてその真摯な姿勢は癒されるし、なんだか感心してしまいますよ。

さて、本作品は不思議な縁で老舗和菓子屋の職人二人と出会い、和菓子職人へと成長していくお話。
その主人公の名前がなんともお菓子い(おかしい)んです。
「俺は、梅吉。こいつは竹蔵っていうんだ。お姉ちゃんは?」
「あんどーなつです」
「…はぁ!? 食いてえ菓子じゃなくて、聞いているのは名前、ネームだよ」
今度は梅吉と竹蔵が戸惑いながら聞き直すと、娘は改めて…言い直した。
「安藤…奈津です」
「へぇ、あんどーなつね。そいつは嫌でも甘い物が好きになっちまう名前だぜ」

浅草にある「満月堂」、江戸時代から続く老舗でありながら、若旦那を急に亡くしてしまい、跡を継いでくれる若い職人を探しているところへ、この奈津と出逢います。
奈津は最初、亡き父に誓った洋菓子職人(パティシェ)を目指そうと就職活動中でしたが、この二人に出会い、徐々に和菓子への魅力と周りの人たちの温かさにふれていく内に和菓子職人になろうと決心して行くのです。
最初は辞めてしまうのではないかと、はらはらしていた梅吉さんや、女将さんたちも、徐々に主人公の気持ちの変化と真剣に取り組む姿勢に後押しされて、彼女を職人として育てようと思うのでした...。

あんどーなつ 主人公:奈津がほんと素敵ですね。母も早くなくして祖母に育てられたんですが、その祖母から昔から大切にされている礼儀や気遣いを大切に受け継ぎ、1つ1つの所作や言葉、物事に対する前向きな姿勢など、逆に自分が学ぶことが多く、そんな主人この姿も魅力なんでしょう。
もちろん昔から続いている本物の「和菓子」についても、丁寧に時間をかけて作る1つ1つの動作や取り組み方も浅草に足を運びたくなるくらい、おいしそうに描かれています。
たしかに若い人や、現代の流れだと華やかな洋菓子に目を向けがちだけど、この作品を読むときっと和菓子のよさがわかると思います。

ぜひドラマも見てほしいし、みれない人は、コミックや本小説を一度味わってみては?


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2008.07.13 23:32 Sun l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
癒しのハーモニーベル2 豊かさを呼びこむCDブック癒しのハーモニーベル2 豊かさを呼びこむCDブック
(2008/05/23)
居田 祐充子

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感想:★★★☆☆

付属のCDを流すだけ!驚きの声がよせられています。
あなたの部屋に金運とチャンスがやってくる。

驚きの声の数々
  • 預金額過去最高に
  • 懸賞に当たった
  • 部屋の掃除やトイレの掃除がしたくなった
  • 自分を磨きたくなってきた
  • いいこともビックリすることも起こるようになった
※効果には個人差があります。

本自体はあっという間に読めてしまうないようでした。
どうプラス思考になればいいのか、問題の解決方法など、アドバイスがのっています。
CDの音ですが、前回の「あなたの部屋に幸運を呼び込むCDブック」より金属音があり、キーが高い音が流れ、金運を意識した音なのかな?と思います。
まだ数日しか聞いていないので成果はわかりませんが、聞いた直後の宝くじには、はずれました。(笑)
ただ効果というべきかはわかりませんが、音が透明感あふれる澄んだ音なので、部屋の掃除をしたくなる気持ちはなんとなくわかるような気がします。

最後に簡単にお金に愛される3つのポイントがのっていたので紹介しますと、
  1. お金と自分の現実をしる(入出金(収支)を書く)
    集約して自分が何につかっているか客観的にみる力をつけるわけですね。
    問題点や改良点をみつけよりよい方向へもっていくわけです。
  2. 自分のやれることを探し出し、やることに集中し、やっていく....。
    輝いている波動が次のチャンスを呼び、夢をかなえていくというわけです。
    どんな状況下でも自分が考えられること以外の選択肢が必ずあるということ
    いつも何かあるはずと自分の枠をはずし、自由な人になっていくことを楽しみましょう。
  3. 豊かな波動は貧しさから守ってくれる(ようはつねにプラス思考ね)

癒しのハーモニーベル2 豊かさを呼びこむCDブック 人はもっといろいろな意味で豊かさをもとめているんですが、お金だけじゃなく心も豊かな人生をおくりたいですよね。


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2008.06.22 23:25 Sun l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
コンビニたそがれ堂コンビニたそがれ堂
(ピュアフル文庫 む 1-1)

(2008/05/10)
村山 早紀

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感想:★★★★

じんわり温めて心の疲れをほぐします。

駅前商店街にはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあわられる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。
大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。
今日は、その扉をくぐるのは...?
慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。
それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。

人は誰でもあの時、「もしも」「〜たら」「〜れば」と自分の人生を振り返ることがあると思います。
人生と大きく上げなくても少し前のことでも...。
この物語はいろいろな人たちのそんな希望をかなえてくれるコンビニを舞台にしたお話5編。

小学5年生の江藤雄太は、硬派な自分を演じているけど、実はとっても猫好きな男の子。
ある時、同じクラスにいる美音が、捨て猫の前で困っている姿をみて、猫アレルギーの美音の家族のかわりに、引き取ってあげました。
そして、いつも硬派な自分を演じてきた雄太でしたが、美音の前だけは軟派な素の自分を出す事ができ、二人の心は近くなるのですが、ある時同級生に冷やかされて、美音が渡そうとしていた大切なメモ帳のプレゼントを受け取らずに距離をあけてしまいます。
そして、一学期が終わり夏休みになりました。
長い夏休みが終わって二学期になると美音の転校を知らされるのでした。
どうしてあの時、大切にしていた自分の宝物をプレゼントしようとしてくれた美音の気持ちに応えてあげることができなかったのだろうと、雄太はずっと悩んでいたのです。
そして気づくと何でもあるというコンビニの中に入って...

コンビニたそがれ堂 そこでコンビニから最後までちゃんといえなかった「さようなら」や「別れ」をいえることができるのです。
そこに新しい扉がまっているのですが、そんな設定から温もりを感じてしまいます。
その他、寿命がわずかな猫が人間になる飴をかいにくる「あんず」や、こわれてしまった大切なテレビをコンビニで見つける「あるテレビの物語」など、まさに心の温湿布のような素敵なお話が詰まっています!!


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2008.06.15 23:35 Sun l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
99のなみだ―涙がこころを癒す短篇小説集 (Linda BOOKS!)99のなみだ―涙がこころを癒す短篇小説集 (Linda BOOKS!)
(2008/04)
リンダブックス編集部

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感想:★★★☆☆

最後に思いきり泣いたのは、いつだろう?
やさしい涙に包まれる12編の短編小説集。

幼くして逝った息子の病室を掃除する母親。
息子が七夕の短冊に描いた願いとは…。
母親の悲しみを描いた「七夕の雨」。
自殺しようと学校の屋上に登ったさやは、突然、知らない少女に声をかけられる。
温かな希望に包まれる「屋上から」。
深夜になっても帰らない痴呆症の祖父。
優子は祖父の部屋にしまってあった子供の頃の絵を見つけ…。
家族の愛情を描いた「おかえりなさい」ほか。


12編の中でとくに自分がオススメなのが、「お父さん」。
結婚前夜の父と娘のやりとりを描いた作品。
読んでいる自分がなんだか父親の気分になって、結婚してしまう娘の姿をみたような気分になってなんだか切なくもあり嬉しくもあり、じーんときてしまいました。
ストーリーは結婚前の最後の夕食は父と一緒にハンバーグをつくっているんですが、4歳のとき、ハンバーグ作りをカメラで撮影している父の姿と重なり合わます。
小さい時は、そんな父の姿が好きだったのですが、学校の授業参観の時までカメラをもって撮影している父に、「もうこないで」といってしまい、その後の学校の行事に父の姿を見る事がなくなってしまったのだが...

99のなみだ―涙がこころを癒す短篇小説集 どの作品も「相手を思いやる気持ち」が涙をさそうエッセンスになっています。
どれも癒す作品ばかりなのです。
どの作品もとくに女性向けのような気がしますが、身構えにずにスッと肩の力を抜いてよむことをお薦めします。


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2008.05.05 23:38 Mon l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
幸運を引きよせるスピリチュアル・ブック―“不思議な力”を味方にする8つのステップ (王様文庫)幸運を引きよせるスピリチュアル・ブック―“不思議な力”を味方にする8つのステップ (王様文庫)
(2001/03)
江原 啓之

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感想:★★★☆☆

少し前にテレビやマスコミでいろいろ問題報道がありましたが、そんな前の印象はおいといて、本の中身の感想だけのべますね。

現世とか霊とかそんな神秘的なことはあまり信じないし、ましてや他の豪華版ではもっていると幸せになれる石なんてあったけど、それは正直どうなの?っていうんで見ていました。
だけど本書の内容を冷静に読むと、けっして偏見なしに、そうだなっていうこととか、なんか納得しちゃうような事もかいてあるので、その「いい言葉」だけをくみとって、プラス思考で物事を考えられればいいんじゃないかなって思いました。

入りやすい入口の言葉(プロローグ)で、決して偶然ではありません、あなたがこの本を手にしたことは...。

むむっ、なんか興味をそそられてしまいましたね。
夢見がちななるへそ君としては...。
最初に紹介されている内容は、偶然の出会いはない、あなたに「必要」な人と出会う

どんな人でもあなたに何かを教えるために、出あわせてもらっています。
それを知ると、どんな関係も前向きに考えることができる

....といったようにすべての物事には偶然は存在せず、なにかしら意味があるということを本書ではいっています。
逆にいうといやな上司や先輩、同僚がいたとしてもそれは自分がそこから学ばなければいけないということです。
確かにそう考えていけば世の中の不幸っていうのは、試練なのかなぁって思いますよね。
そんな単純に物事をわりきることはできないかもしれませんが...。

今までの本よりスピリット精神みたいなのがあって、ちょっと神秘的な話の部分もあるので理解できない部分もあると思いますが、物事を前向きにしたいと思ったときこの本を偶然手にする事があれば、それはきっと偶然ではなくあなたにとっては必然だったんだと思うかもしれませんね。
たまたまこの紹介を読んだ人も、もしかしたら不思議な力があなたを幸せに導こうとしているのかな?

本書の最後に今日からできる「欲しい運」を手に入れる16の方法がのっていました。
ポイントは、いままで紹介してきた同ジャンルの本とやっぱりかぶりますが、謙虚、感謝、プラス思考、健康的です。
どれも当たり前なようなことなのですが、どうも自分も含め、つい忘れてしまったり(とくに感謝ね)、できなくなっているようです。
自分の生活を見直すときに読んでみるといい再スタートがきる力になると思います。
本書のいい悪いを考えるのは読んだ人次第なきもするのであえて普通の★3で...

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2008.04.20 23:54 Sun l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
食堂かたつむり食堂かたつむり
(2008/01)
小川 糸

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感想:★★★★

主人公:倫子は、インド人の恋人にある日突然、生活雑貨とお店をだすためにためていた貯金を持ち逃げされ、ひとりぼっちになってしまいます。
その絶望がひどすぎて声も失ってしまい、実家に戻ります。
実家には確執がある母親だと、白いブタエルメスがいてそこで今まで経験してきた様々な料理作りをいかそうと食堂を開くことを決意します。
小学校の頃から力をかしてくれる熊さんの協力をあおぎながら、一日一組だけのメニューのない食堂を開くことになります。
事前に直接面接して、お客が食べたい物とか、好みをきいてふるさとにある素材や亡くなった祖母が教えてくれた料理の知恵をかりて食べる人の心に響く料理を出します。
すると、徐々に自分自身とお客さんの心もかえていき、そして母との確執もついに...声も取り戻すことができるのか...

いろいろな多国籍の料理が紹介されるんですが、どの料理の描写もリアルで目の前に浮かんできそうで、おいしそうだったなぁって思いました。
ここまで食べることに重点をおいた小説を読んだ事がなかったし、主人公の素材に対する気持ちや料理にこめる「こころ」が、つたわってきて温かくなりました。
電車で読んでいたんですが、最後の方で、(ネタあかしはしませんよ) ある手紙を読むシーンがあるのですが、うっかり涙を浮かべそうになってしまったので途中で読むのをやめたほど、癒されるお話であり、感動のあと、自分も勇気を出して再生していこうという気持ちが芽生える作品でもありました。

主人公は料理をとおして、食べた人が純粋に喜んで、幸せにおいしいといってもらえる料理をつくろうと改めて思うのですが、自分も料理ではなくても仕事などにおきかえて同じようにやってみようと思いました。

物語後半で、主人公がインスタント食品ばかりを食べて痩せていくシーンがあります。
そこではインスタント食品は感情や思い入れが入っていないという描写があります。
これも違う角度で「食べる」ことの本当の大切さを教えてくれているんだなぁと思いました。
「食べる」ことってほんとに自分自身はもちろん、料理に感謝して愛することだとわかります。

食堂かたつむり 読んだあと、心もお腹も満たされる...そんな作品です。
「食堂かたつむり」のその後もまだまだ読みたいと思ったのであえて★4つですが、かなりオススメですヨ!!


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2008.04.12 23:09 Sat l いやされる l COM(1) TB(1) l top ▲
僕はここにいる (講談社X文庫 いI- 1 ホワイトハート)僕はここにいる (講談社X文庫 いI- 1 ホワイトハート)
(2007/12)
飯田 雪子

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感想:★★★☆☆

心に染みる、せつなく美しいファンタジー。

ちょっと落ち込んでいた時に手に取った作品。
「ブログが涙するイチオシ本」という帯をみて興味を持ちました。

おはなしは...

中学に入学する前、おじいちゃんが亡くなってお葬式にでていた主人公:凉香。
葬儀の中、おばあちゃんを探すと縁側にすわって庭をみています。
瓶を鞄に詰め込んで庭を横切っている不思議な人影をみたというのです。
その時は、おばあちゃんが混乱しているのかと話を信じなかった主人公ですが、家族と父の実家に引越して一緒に暮らすことになり、しばらくたった頃から母にもその姿がみえるようになり、そして大切な人形たちを捨てられ、哀しみいっぱいになった主人公の前にも不思議な雰囲気を漂わせる「翠」と出会うのでした。
彼は哀しい色を反転させ、また自然に戻す仕事をしている反転師だったのです。
新しい学校生活は幸せいっぱいのはずだったのに、それは凉香だけだったのかもしれません。
いつしか気づいてみると母がいつも不機嫌な様子になっていて父も遠距離通勤で毎晩かえりがおそく家の中の家族の様子が険悪な雰囲気になってしまっていたのです。
東京に住んでいた時のように家族の色を取り戻すために決心します。
今まで、いいたいことが中々いえない内気な主人公ですが、徐々に元からもっている自分の「力強さ」が成長し、家族も再生していくファンタジー。
凉香の恋する気持ちも重なり本当の愛することを教えてくれます。


人はどんなに哀しみを背負っても乗り越える力があるということを教えてくれます。
これから中学、高校と新しい生活を迎える人たちには、とくにイチオシ!!

僕はここにいる 挿絵の登場人物はあくまで自分の勝手なイメージです。
この作品にでてくる「翠」は、読み手自身からみて自分を助けてみまもってくれる理想の人っていうことかもしれません。
(女性の視点からみてね)


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2008.02.23 23:58 Sat l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
てるてるあした (幻冬舎文庫 か 11-2)てるてるあした (幻冬舎文庫 か 11-2)
(2008/02)
加納 朋子

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感想:★★★★

「泣かずにはいられない小説」たしかに...
不覚にも物語のクライマックスを読んでいて本気涙を流してしまいました。
涙腺が最近もろくなったのかもしれません。
歳をとったせいか、いやいやこの作品がそれぐらいよかったってことです。
さてこの作品は、前回紹介した「ささらさや」の姉妹編といっていいでしょう。
今回も前作以上に、作品中に「優しさ」があふれています。

あらすじは、
借金を作って夜逃げするはめになった主人公:照代。
せっかく高校受験をして念願の学校に受かって新しい高校生活を思い描いていたのに、見事に夢はなくなり周りの人たちも信用できなくなり心を閉ざしてしまいます。
母の遠い親戚という久代ばあさんの所に身を寄せる事になり、佐々良での生活がはじまります。
佐々良の生活では不思議なことが起こります。
親から渡されたプリペイド携帯に
「てるてる あした。きょうはないても あしたはわらう。」
その不思議なメールが届き、予知夢ができる?という1つ上の偉子と仲良くなったり、そして久代ばあさんの家で、小学生の少女の幽霊をみてしまったりと落ち込んでばかりもいられません。
はたして主人公は、心を開く事ができるのか、また親と暮らせるようになれるのか、口うるさいけど実は照代のことを子供のように心配していると思う?久代ばあさんと、前作の主人公サヤとエリカをはじめ、まわりの人たちとふれていくうちに照代の心は....
最後に照代を包む温かい真実に、涙してしまったのです。
ぜひかわっていく主人公をみてください。
そして読み終わった後、自然にこの作品に対して「どうも ありがとう」といっていることでしょう。

気に入っているセリフを最後に紹介しますね。
久代さんは口うるさく説教好きと思わせる気もしますが、本を読めといっています。
その言葉が...

てるてるあした 本はいいよ。
特に、どうしようもなく哀しくて泣きたくなったようなとき、本の中で登場人物の誰かが泣いていたりすると、ほっとするんだ。
ああ、ここにも哀しみを抱えた人がいるってね。
誰かが死んだとか、男に振られたとか、人生に絶望したとか、登場人物がどんなことに悩もうと関係ない。
ああ、ここにも泣いている人がいると、単純にほっとするんだ。
小説なんて絵空事で嘘っぱちだから、現実に誰かが泣いているわけじゃないって我に返ることだってある。
それでもやっぱり、ほっとするんだ。
泣きたくなるようなことがあったら、試してごらんよ。


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2008.02.15 23:38 Fri l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
ささらさや (幻冬舎文庫)ささらさや (幻冬舎文庫)
(2004/04)
加納 朋子

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感想:★★★★★

こんなに「優しい」と思える作品に出会ったのは、多分本書がはじめてだと思います。
それぐらい心もあたたまる作品でした。
以前ドラマ化されたということですが、そんな話題抜きで読んでほしい作品です。

あらすじは、
突然不慮の事故で夫を失ったサヤ、両親はすでになくなり、力になってくれる人たちもいません。
残った生まれたばかりの息子:ユウ坊を抱いて途方にくれてしまいます。
そんなサヤを近くで見守っている人がいます。
それは、事故でなくなった夫だったのです。
幽霊となって見守っているのです。
物語はそんなユウ坊を奪い取ろうとする義姉夫婦、夫の父親たちからも逃げるため、唯一、よくしてくれた叔母を頼りに埼玉の「佐々良」に引越しを決意します。
もうその叔母は亡くなってしまったんですが、残してくれた家にユウ坊と一緒に住む事になります。
でも少女のように頼りない主人公:サヤは一人で生きるにはあまりに力を出す事ができません。
いろいろな事件やトラブルに翻弄されてしまいますが、そんな時に亡き夫が他人の身体をかりて助けにきてくれます。
「馬鹿っサヤ」っといって、サヤのやさしすぎる性格を愛おしながら手を差し伸べるんです。
でも必ず他人の身体をかりることができるわけではなく、夫の姿をみることができる人限定でしかも1回しか乗り移る事ができないのです。
だから、ここだって時に亡き夫がとんでくるのです。
佐々良では3人のお婆ちゃんズたちとの出会い、同じような境遇のエリカとその息子ダイヤといろいろな人達との出会いと育児をしていくうちに、いつも涙を零していたサヤは笑顔をだせるようになっていきます。
そして最後に夫との永遠の別れを迎えるまでの愛しくて切ない日々の幕切れは、読んでいてグッと訴えるものがあります。

男性が読むとこの夫の立場で、頼りないサヤをつい守ってやりたいと思って読んでしまうし、女性だったら共感して「元気だせっ」てエールを送ってしまうことでしょう。

最後がわかっているから切ないです。
でも暖かくて素敵な物語でした。
どんなにつらい事、悲しい事があってもいつか笑える日々がくることを本書は主人公:サヤを通して教えてくれました。
これから親になる人にはとくに手に取ってほしいです。

ささらさや あと、表紙の柔らかい絵のイメージは主人公の性格を表しているような気がします。
一度、佐々良にいってみたいって読んだ人は思う事でしょう。


なるへそ

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2008.02.14 01:05 Thu l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫 や 24-5)ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫 や 24-5)
(2007/12/06)
矢崎 存美

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感想:★★★★★

とってもキュートなぶたさんに癒された作品でした。
この「ぶたぶたの〜」がシリーズ作品だと知らずに手に取ったので本書を読後、早速以前のものも手に取ってみようと思ってしまうくらい素敵なお話でしたね。

さて本書の簡単なあらすじを紹介しますと...まずは簡単なイメージイラストを紹介しますね。

ぶたぶたと秘密のアップルパイ イラストレーター森泉風子は、不思議な会員制喫茶店への特別招待券を手に入れた。
そこでは、誰にも話せない秘密をひとつ、店員に話さなくてはいけないというのだ。
その店員というのが…
見た目は可愛いぶたのぬいぐるみだが、中身は心や優しき中年男?山崎ぶたぶただった。
客たちはみな、ここで心の荷物を下ろし、新しい人生へと踏み出す勇気をもらってゆく...。


それぞれ悩みを抱えた登場人物たちがはじめてぶたぶたを見たときの驚いたリアクションがおもしろいですね。
中には気絶してしまう人も...
でも中身は心優しい中年おじさん?なのかな、心のこもった料理で迎えてくれてみんなを癒していくんです。
読んだ人はこんな喫茶店とぶたぶたさんがいてくれたらいいなぁって思うかもしれませんね。

タイトルにもある、この「アップルパイ」がとても食べたくなりました。
なぜアップルパイかは、喫茶店の店長との出会いで語られているのですが

店長の夢にでてきたアップルパイ...
中からとろっとしたカスタードソースとともに、さいの目に切られたリンゴもこぼれ出てきて...
とろとろのソースと歯ごたえが残っているリンゴがちゃんと混じった味がしてとてもおいしかったんです。

ちょっと私事ですが最近おかし作りに挑戦してるんですが、なんか影響されてアップルパイつくってみようって思ってます。
ただおしいしだけじゃなく食べた人の心を温かくするようなそんなデザートを...
(ちょっと夢見がちですかね)

登場人物の悩みや秘密が解決されていくのを読んでいくと自分も心が軽くなる感じがするとっても勇気をもらえる作品です。

なるへそ

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2007.12.23 12:10 Sun l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲