![]() | ダブルシティ (祥伝社文庫 さ 6-41) (2008/03/12) 佐伯 泰英 商品詳細を見る |
ごみが街に散乱するという光景は以前ヨーロッパ(たしかイタリアだったかな?)のニュースでやっていましたが、本書はそれ以前にかかれたもので、近い未来やってくるであろう「ごみの問題」についてこの作品を通して示していた作者の先見性には驚きました。なるへそ
![]() | 精霊探偵 (新潮文庫 (か-18-9)) (2008/01) 梶尾 真治 商品詳細を見る |
※この絵の内容は本書に登場するものたちです。なるへそ
![]() | サクリファイス (2007/08) 近藤 史恵 商品詳細を見る |
そしてこの作品のタイトルでもあるサクリファイス。なるへそ
![]() | 超都市伝説スペシャル 2 (2) (5次元文庫 あ 1-2) (2007/12/11) あすか あきお 商品詳細を見る |
ネッシーが葬られた事件。(有名な話だね)なるへそ
![]() | 不思議の国のアリス (2004/11/16) ロバート・サブダ 商品詳細を見る |
感想:★★★★★
今は大きな書店や百貨店などの絵本や特別なブースにかざってあるのをみるようになりました。
絵本と思ってあなどってはいけません。
いつも忙しくしている知人にプレゼントとして贈りました。
大人気だった時買おうとしたので百貨店を何店舗もまわって品切れ状態でなかなか買えず悔しい思いをしたもんです。
それでちょっと時期をずらしてやっと購入できたんです。
送る前に封をあけて見てたんですが、あまりに驚くしかけが満載でうっかり渡すのをおしくなってしまったんです。
でも、せっかくだからと渡したらすごく喜んでくれました。
その時一緒に開いた絵本をみた知人やまわりにいた人たちはもちろんすごく楽しそうに覗き込んでいたのを覚えています。
ちょっと値段ははるけど、元気をわけてくれる...
そんな絵本をプレゼントとしておくってみるのもいいかもしれません。
知人はいまでも時々本を開いてみてるそうです。
ずっと手元において楽しめるんですね。
このシリーズは他「オズの魔法使い」「太古の世界 恐竜時代」もあるので、そちらもオススメですね。
なるへそ
![]() | 福音の少年 あさの あつこ (2005/07/20) 角川書店 この商品の詳細を見る |
感想:★★☆☆☆
十六歳の永見明帆は、同級生の藍子とつきあっていても冷えた感情を自覚するだけ。
唯一、彼が心に留める存在は藍子と同じアパートに住む彼女の幼なじみ、柏木陽だった。
藍子の様子がおかしい?そう気づいたある日、母親とけんかした陽が突然泊めてくれ、と訪ねてくる。
その夜半、陽のアパートが火事で全焼、藍子も焼死体で発見される。
だが、それは単なる事故ではなかった。
真相を探り始めた彼らに近づく、謎の存在。
自分の心の奥底にある負の部分に搦め捕られそうになる、二人の少年。
十代という若さにこそ存在する心の闇を昇華した、著者渾身の問題作
「バッテリー」を読んであさのあつこ先生のファンになってしまった。
この作品も内容を知らないままにファンという理由で手に取りました。
これはいままでのイメージを崩す作品でした。
「問題作」というのもうなずけます。
帯には「本当に書きたかった作品です」とかいてありますが、いままで書いてきた作品の主人公たちが悩んだり挫折したりしても成長していく陽を描いているとすればこの登場人物たちは陰になるだろう。
途中生々しい表現があったりし、あさの先生らしくないと思いましたが、読み進めていくうちに主人公の陰を描きつつ言葉だけじゃないやりとりなど、未消化の部分もあるけどちゃんと描かれています。
この作品は二分すると思いますが、「あさのあつこ」先生の意外な作品を読んでみたい人は手に取ってみて下さいね。
なるへそ
![]() | 真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A 本多 孝好 (2004/10/29) 新潮社 この商品の詳細を見る |
![]() | 真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B 本多 孝好 (2004/10/29) 新潮社 この商品の詳細を見る |
感想:★★★★☆
sade−Aのあらすじ
小さな広告代理店に勤める僕は、学生時代に事故で失った恋人の習慣だった「五分遅れの目覚まし時計」を今も使っている。
その五分ぶん、僕は社会や他人とズレて生きているようだ。
そんな折り、一卵性双生児の片割れ「かすみ」と出会う。
かすみは、双子であるが故の悩みと、失恋の痛手を抱えていた。
かすみの相談に乗り、彼女を支えているうち、お互いの欠落した穴を埋め合うように、僕とかすみは次第に親密になっていく―。
双子の女性を通してなぜそっくり同じなのに片方を愛したのか?
人を作っているのは容姿や行動なのだろうか?
いや、ただ外見だけじゃない過程やそれまでのいきさつ、心の変化も大切でそれをひっくるめて人と認識できるのではないか?
自分も双子なのでちょっと他の人とは別の視点で楽しめて読めた作品でした。
恋愛小説なのですが、双子のことがのっていて「そうだなって」関心しながら読み進めました。
とくに感心したのが双子が別々の環境にいても結果的に同じ役割の人間が同じようにいるという事。
友達の種類っていうか同じようなキャラをまわりに集めているってことですね。
本題とずれた感想になってしまいましたが、最後主人公が愛した女性に対して哀しい選択を迫られる部分、文庫の裏には驚愕って書いてありましたけどぜんぜんそうではなくて、自分だったらどうしただろうって最後まで考えてしまった作品です。
双子の人はぜひ読んでくださいね。
なるへそ
![]() | 13階段 高野 和明 (2001/08) 講談社 この商品の詳細を見る |
感想:★★★★★
犯行時刻の記憶を失った死刑囚。
その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。
だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。
処刑までに残された時間はわずかしかない。
二人は、無実の男の命を救うことができるのか。
死刑についてあらゆる角度からメスを入れた作品です。
物語の展開はまさにエンターテイメントのように流れていきますが、そんな上辺だけじゃありません。
仮釈放の立場の主人公:三上と刑務官の南郷の過去とそして物語の最後に起こる衝撃のラストが「死刑」についてとことん読者に問題をつきつけてきます。
今まで「死刑」について考えた事がなかったので、勉強になったと同時にすごく複雑な気分にもなりました。
刑務所の現状とか司法制度の現状があまりに曖昧な部分があるということ、そして「死刑」だけでなく「私刑」についても読み手にどう考えるか現実をつきつけてくるのです。
この「私刑」というのは、例えば身内や恋人が殺された場合、被告人に復讐をするというです。
現実に起こしたらもちろん殺人罪に問われてしまいますが、実際自分の身近な人が被害にあったら、被告人をきっと殺そうと感じるに違いありません。
そういった部分にも最後の最後まで描かれているので読み切るまで気を抜けませんし、すごく引き込まれた作品です。
「13階段」というタイトルがすごくあっています。
階段という意味がいくつにも例えられています。
以前、高野和明さんの作品を紹介しましたがこの作品もオススメします。
また最後に映画化されたことにふれておきますと、全部みてはいないのですが映画はものすごく評判がよくなかったと思います。
映画をみた方、もしくは悪い評判を聞いた方、本の方は違います。
期待を裏切らないです。
ぜひ本の方を見て下さい。映画は☆1〜2つかな...。
なるへそ
![]() | 忘れ雪 新堂 冬樹 (2005/02) 角川書店 この商品の詳細を見る |
感想:★★☆☆☆
表紙のちょっとぬくもりを感じる愛らしい表紙(とくに犬の眼差しが)
きっとベタだけどピュアなラブストーリーかと思い手にとってみました。
簡単なあらすじは、瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。
そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。
忘れ雪の力は本当だったのだ!
不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。
やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は、“7年後の同じ時間、同じ場所”での再会を約束するが…。
作品の半分くらいまではほんとピュアなストーリーで話が進んでいくんです。
ですが後半予想もしない波瀾の展開になっていってあれこれ読み進めていくうちに話はとんでもない方向にいくのです。
この後半の予想もしない怒濤の展開に自分は驚きを感じ、ちょっと厳しいですが★2つな感じがしました。
「再び日本列島に、感動の季節がやって来た!」ってこの雪という冷たい事実がきっとこの後半の展開を表しているんですね。
これは純愛小説ではありません。
「波瀾の展開の小説」といった方があっている気がします。
ちなみにこの小説が刊行された時、「世界の中心で〜」が流行した時期に重なっているのできっとその流れにのろうとした感があるのですが、表紙買いした人は、読者の展開の期待を見事うらぎった作品だと思います。
ちょっと今回は辛口ですかね。
...でそれにおさまらず忘れ雪の次に出版された、純愛小説「ある愛の詩」を買ってしまいました。
「忘れ雪」のリベンジなるか...
コピーでいうと、私は忘れ雪に願う、次の作品に奇跡が降ることを...。
今回はおすすめではないのですがハードカバーでうっかり買ってしまったのでくやしくてブログにのせました。
なるへそ
![]() | 父からの手紙 小杉 健治 (2006/03/14) 光文社 この商品の詳細を見る |
感想:★★★★★
久々に本格的なミステリー小説を手にしました。
簡単にあらすじをまず紹介
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。
しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。
十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。
婚約者が死体で発見され、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。
婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。
姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。
婚約者の死から弟の容疑者扱い、そして母が倒れ近いものの死と麻美子に次々と不幸が襲ってきます。
そしてもう一人の主人公、義姉のために殺人を犯した圭一も刑務所より出所し世間の冷たさを感じ....と作品全体に重さを感じざるをえないのです。
しかし帯にもかいてありますが、二人の主人公の道が交差した先に父親の深い愛情を感じ作品全体がすごく温かく感じます。
毎年娘の誕生日に送られてくる手紙、その本当の意味を知った時、すごい愛を感じます。
この父親は娘弟のためにここまでできるのかと...。
なんて強く優しい人だと思いました。
ミステリー小説なのであらすじ以降の内容にはふれませんが、みごとに予想をうらぎられ、真実をしった時の「絆」の本当の意味がずっと余韻に残ります。
主人公:麻美子の推理力があるなぁって思いました。
あと最後すべてがあかされる場所はドラマにするとやっぱり崖の近くなのかなってちょっと回想してしまいました。
これから徐々にミステリー小説も読みはじめようと思います。
なるへそ