野ブタ。をプロデュース 野ブタ。をプロデュース
森脇 葵、白岩 玄 他 (2006/02/13)
講談社
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感想:★★★★


土曜日4chの枠でドラマ化された作品。

ドラマでは掘北真希がいじめられっこ役でしたが小説は、男の子が主人公。

ドラマとは細かいストーリーや最後の結末がちがうんだけど小説は小説で楽しめる作品になっています。

この作品をだした頃は新人作家だったので、最後の結末がもったいないというかなんか荒いなって思いました。

でも途中までの人気者にかわっていく姿がおもしろかったです。

ドラマ同様にね。


舞台は教室。

プロデューサーは俺。

いじめられっ子転校生(キモチ悪いほどおどおどしたデブ)を人気者にすべく、俺はプロデューサーを買って出た!



今の高校生ってこんな感じなのかな。

一緒にいるけどなんかそれぞれ自分のキャラを演じてて仲間がなりたっている。

すべてじゃないけど一部そういうのって確かにあると思います。

そんな現実をプロデュースって形で描いているし、客観的にみれて演じなければ学校の中でやっていけない現実を冷静にみれるし、いじめのことについても考える事ができるしいい作品だと思いました。

ただ最初にふれた通り終わり方がちょっと納得できなかったっていうか期待通りの流れで終わらなかったのが残念です。

そういった意味も含め次回の作品は同じようなおもしろいテーマの設定でなおかつ、わかっていても思い通りのラストをもっている作品を書いてくれることを期待します。

ドラマとは違うおもしろさが味わえたという見方もできますが。

星は正確にいうと3つ半ですかね。


ちょっと忘れかけてたけどこの台詞思い出しました

「野ブタパワー注入!」


なるへそ

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2007.06.30 14:53 Sat l おもしろい l COM(0) TB(0) l top ▲
ズバリ的中 血液型占い事典―性格を知り、未来もわかる「自分探し」CHECK ズバリ的中 血液型占い事典―性格を知り、未来もわかる「自分探し」CHECK
石井 琉香 (1997/05)
日本文芸社
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感想:★★★★


占いが結構好きなんです。

すべて信じているわけではありませんが,いいことがかいてあるとそれだけでその日が頑張れてしまいます。

この本は血液型と星座を組み合わせた性格や仕事・恋愛の占いがのっています。

たとえばO型・蟹座の人は〜なんて感じです。

ですから人それぞれ聞くと全然違っている性格を読む事ができるのでおもしろいです。

もちろん占いですから自分だけが読んで楽しんでいてもいいのですが友人や知人、職場の人とかと一緒に読んだりすると話のなかで意外な一面も発見する事ができていいと思います。


自分はどっちかというとこういう本は後者のために買う事が多いです。

あまりしゃべらなかったり共通のネタがみつからず面識がなかなか深くなるのが難しい時こういった本を一緒に読んで心を開いたりするんです。

へんな恋愛テクではありませんので勘違いしないで下さいね(笑)

本にかいてあったからといってその事実を信じてしまうのも危険ですから最初にいった通りいいことだけ信じてみたらどうでしょう?

血液型別の上司や部下の人間関係がそれぞれパターン別にかいてあるのがおもしろかったです。


こんな本の切り口で苦手な職場の人とコミュニケーションをはかって

お互いの理解をしてみるのもいいもんですよ。

もちろん「自分探し」もチェックしてみてもOK!


なるへそ


ズバリ的中 血液型占い事典―性格を知り、未来もわかる「自分探し」CHECK
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2007.06.29 14:47 Fri l ためになる l COM(0) TB(0) l top ▲
1ポンドの悲しみ 1ポンドの悲しみ
石田 衣良 (2007/05)
集英社
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感想:★★★★


大人の様々な恋愛をまとめた10のショートストーリー

今まで紹介してきた恋愛小説とは一味いや二味も違った大人が読む作品。

30代の女性の恋愛だけにただ相手が好きとかで成立するわけでなくいろいろ迷ったり、傷ついたりするんですが、そこには劇的なことはないけど確かにそれぞれの経験があり、心の動きについ見入ってしまいます。

1ポンドの悲しみというタイトル通りちょっと全体的に胸につきささるような部分もありますが、今まで純愛路線で読んでいた自分が読むと逆に新鮮さを感じてしまいました。


石田衣良先生は女性と相席するたびに「今までの恋の中で、これはおもしろいということはありませんでしたか」と聞いているといいます。

だからこの作品にもリアルさを感じたんだと思いました。

「デートは本屋で」という短編の中のセリフに読書が好きな人同士、本の話をした時に一番お互いわかることができる。

お互いがどういう人で。

なにが好きか。

心の底でどんなふうに生きたいと思っているのか。

このセリフを読んだ時に妙にリアルな言葉だと思いました。

そうか...今までの自分のオススメ本をふりかえってみるとなんだか自分でも気付かなかった事がわかってきた気がします。

ここにのっている作品それぞれが長篇だとすごく重くなってしまいます。

けどショートストーリーだからこそ軽く、一瞬の気持ちの変化をみのがさず読み取る事ができて素直に各主人公の心境が入ってくるんだと思いました。


なるへそ

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2007.06.28 14:38 Thu l 考える l COM(0) TB(0) l top ▲
すたんだっぷ風太くん! すたんだっぷ風太くん!
イッセイハットリ、桜庭 一樹 他 (2005/07/01)
富士見書房
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感想:★★★★★


懐かしいかもしれませんが、お気に入りの本を紹介します。

当時話題になったころに本屋のカウンターにおいてあってつい手にとってしまいました。

かわいい動物をみるとやっぱり心が癒されますね。

実際凶暴な部分もあるっていうけどこの写真集をみるかぎりつい抱きしめたくなるオーラがでています。

たっている姿もいいですけど、シッポがいいですね。


写真集なので深い解説やシナリオがあるわけではないのですがちょっとした合間にパラパラっと目を通すとなんだか幸せな感じがします。

あらいぐまはいつみても「かわいさ」は色褪せませんヨ。

リラックマの絵本とかも絵を描く参考もかねてもっているのですがやっぱり本物の動物の愛くるしさにはかないませんよ。


なるへそ


すたんだっぷ風太くん!
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2007.06.27 14:31 Wed l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
天使がいた三十日 天使がいた三十日
新堂 冬樹 (2005/06/21)
講談社
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感想:★★☆☆☆


その愛は、雪のように白く尊くしかしそれ故に、心にしみわたる。


以前御紹介した「忘れ雪」のほんといい部分だけをきちんと形にした作品でした。

このカバーのデザインが斬新というかちょっとぬくもりを感じさせる表紙だったのでついカバー買いっていうやつをしてしまいました。

以前の作品とくらべてP数が少なかったのですぐ読めました。

今回も純愛路線をまっすぐ突き進んでいる感じがします。


最愛の妻を喪って一年後、犬のマリーと出会い、絶望し死を願う作曲家が再び生きる喜びを想い出す...



正直、作品の内容事態はそんなに深くはないのですが、忘れ雪によんだ残念な思いがこれを読んで、すくわれたような気がしました。

雪が降っていて犬がでてくる同じ設定ですものね。

ほとんど中身にふれていませんが、どんな人がこの作品を読んでほしいかというと...

夢見がちな自分がいうとしたら

もし私に会いたくなったら目を閉じてごらん

そうすれば私はそばにいるから...君の心の中にずっといるから..

なーんていう台詞をきいて、なんて素敵なんだろうって思った人はこの作品はお薦めかもしれませんね。


今たくさんこういった感動するような作品が出ている中、正直あまりお勧めできる作品ではありません。

ですがあえてこの作品をだした理由が最初にのべた通り表周りのデザインに引かれたのです。

これは買わずにぜひ本屋で手にとって表紙だけ見てください。

表紙デザイン 星5つ...。


なるへそ


天使がいた三十日
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2007.06.26 23:07 Tue l 感動する l COM(0) TB(0) l top ▲
涙そうそう 涙そうそう
吉田 紀子、吉田 雄生 他 (2006/09)
幻冬舎
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感想:★★★☆☆


映画「涙そうそう」のノベライズ本。

小説というよりは映画の台本のような内容になってます。


血の繋がらない兄と妹のお話。

亡き母の「タコライス屋」をもう一度出すという夢を持ち、ひたむきに生きる洋太郎。

彼には別々に暮らす、血のつながらない妹・カオルがいる。

カオルの高校入学を機に、同居することになるが、洋太郎と恋人・恵子の間に微妙なブレが生じ始める。

そして、洋太郎は自分の中にある特別な思いに気づく。

沖縄を舞台に描かれた、恋より切ない愛の物語。


涙そうそうというタイトルの意味を知っている人はこの物語りの結末がどうなるかわかってしまうのですがその事にはふれず語ります。

この兄と妹のパターンはきっと今まで何十回いや何百回くり返されてきたことでしょう...。

でも見たり読んだりしてしまうのは、そこには何か憧れや引き付けるものがあるんだと思います。

この作品もそんな憧れや理想すぎる部分がつまっている作品といえるでしょう。

映画では長澤まさみさん、妻夫木君が出演しているのですが、まさにそんな象徴といえるかもしれません。

こんな素敵な兄がいたらなぁとか妹がいたらなんて感じでしょう。

でもそんな感情をぬきに読んでも素直によかったって思えました。

作品の舞台が沖縄っていうのもあったのかもしれませんが、純粋な気持ちが伝わってきました。


ちなみに映画も見ましたが、この主演した二人のための映画(プロモーション映画)のような感じになっていたのは、ちょっと残念でしたね。


なるへそ


涙そうそう
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2007.06.25 22:59 Mon l ときめく l COM(0) TB(0) l top ▲
天国の本屋 天国の本屋
松久 淳、田中 渉 他 (2004/04)
新潮社
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感想:★★★★


「1時間で読めてしまう本ですが、感動は一生続きます。」

そんな帯をみて以前映画化される前に本を手にとりました。

天国といってもそれぞれ諸事情をかかえた人たちが一時的にいく場所...

人生に迷って休める場所といった所です。


さとしはアロハシャツの不思議なおっさんに誘われ、突然天国の本屋でアルバイトをすることになった。

この店の売り物の、朗読サービスを受け持つことになったさとし。

そして緑色の目を持つ少女ユイに恋心を抱く…。

でも、ユイの心は、この世でできた大きな傷に塞がれていた―。


感動や癒される...といったブームの最初に書店でイチ押しした本だけに話はシンプルだけど、心に残った作品でしたした。

主人公が天国からかえってきて一番最後に妻に声をかけるシーンがあったのですが、それがいつまでもいい余韻を残してくれます。

私も書店をまわりをよくしますが、こんな本を朗読してくれる本屋があってほしいなあと思いました。

ちなみに竹内結子主演で「天国の本屋 恋火」が映画化されましたがそれはちょっといまいちだったきがします。

主演はよかったのですが、なんかこの本の良さがでていなかったと思いました。


本をあまり読まない人むけです。この1册からぜひ「開店」してください。


なるへそ


天国の本屋
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2007.06.24 20:53 Sun l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
幸福な食卓 幸福な食卓
瀬尾 まいこ (2007/06)
講談社
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感想:★★★☆☆


父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。

そして、その悲しい出来事のあとも…。

泣きたくなるのはなぜだろう?

優しすぎるストーリー。


瀬尾まいこさんらしいゆったりとした作品。

このお話は優しすぎるといういい方がされていますが、人によっては2通り捕らえかたがあると思います。

1つは話のスローな展開に心が暖かくなる人、もう1つはちょっと言葉がたりない部分を感じ、ものたりないと思う人。

★をつけるのが難しいけど自分は前者の方で正確に言うと★3.5個のお勧めです。

文章が少ないんですけど1つ1つの登場人物の言葉や行動の間に意味があってそのさりげない部分を読めればきっといい作品だと感じると思います。

主人公に突然試練が起こるんですがその内容を語ってしまうとネタバレになってしまうのでタイトルについて思ったことを語ると幸福の食卓っていうのは、食べているものが栄養があるとか高価なものとかじゃなくて一緒に食卓を囲んでいる家族のことをさしていると思いました。

その家族があたりまえだけどそこにいて、自分を支えてくれていることにきちんと気付いてこそが本当の幸せなんじゃないかなって、作者は私たちに訴えているんだと思います。

amazonのレビューには辛口コメントが結構あったけど、自分はあえてお勧めします。

食卓を囲むってことがなくなってきた今だからこそ、この作品の意味があると思うんです。


なるへそ

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2007.06.23 23:32 Sat l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
13階段 13階段
高野 和明 (2001/08)
講談社
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感想:★★★★★


犯行時刻の記憶を失った死刑囚。

その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。

処刑までに残された時間はわずかしかない。

二人は、無実の男の命を救うことができるのか。


死刑についてあらゆる角度からメスを入れた作品です。

物語の展開はまさにエンターテイメントのように流れていきますが、そんな上辺だけじゃありません。

仮釈放の立場の主人公:三上と刑務官の南郷の過去とそして物語の最後に起こる衝撃のラストが「死刑」についてとことん読者に問題をつきつけてきます。

今まで「死刑」について考えた事がなかったので、勉強になったと同時にすごく複雑な気分にもなりました。

刑務所の現状とか司法制度の現状があまりに曖昧な部分があるということ、そして「死刑」だけでなく「私刑」についても読み手にどう考えるか現実をつきつけてくるのです。

この「私刑」というのは、例えば身内や恋人が殺された場合、被告人に復讐をするというです。

現実に起こしたらもちろん殺人罪に問われてしまいますが、実際自分の身近な人が被害にあったら、被告人をきっと殺そうと感じるに違いありません。

そういった部分にも最後の最後まで描かれているので読み切るまで気を抜けませんし、すごく引き込まれた作品です。

「13階段」というタイトルがすごくあっています。

階段という意味がいくつにも例えられています。

以前、高野和明さんの作品を紹介しましたがこの作品もオススメします。

また最後に映画化されたことにふれておきますと、全部みてはいないのですが映画はものすごく評判がよくなかったと思います。

映画をみた方、もしくは悪い評判を聞いた方、本の方は違います。

期待を裏切らないです。

ぜひ本の方を見て下さい。映画は☆1〜2つかな...。


なるへそ


13階段
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2007.06.22 23:21 Fri l おどろく l COM(0) TB(0) l top ▲
スウィート スウィート バスルーム スウィート スウィート バスルーム
碧色 ボタン (2007/05/17)
マガジンハウス
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感想:★★★★


いい作品です。

ページ数が少なくてあっという間に読み切ってしまうんです。

ですから読むことがあったら気持ちをまっさらにして読みはじめて下さい。

ありえない設定だけどそんな細かいことを気にしないで下さい。

そうしないと、なんだかもったいないくらい「いい作品」でした。


地方で大工をしている不破青司、25歳独身。

昭和中期に建てられた老朽一軒家に住むが、ある晩いつものように帰宅後、風呂に入ろうとしたら浴室に立っていたのは記憶喪失の女性の霊だった...。

その女性とやりとりをしていくうちに二人は...


携帯小説なので少ない文章なんですが、その中でも、二人が一緒にみた景色が自分でもわかるくらいによく描かれていました。

これからの夏にぴったりだと思います。

ありえない二人の設定ですが、それでもなんとか幸せになってもらいたいと思うんです。

そして物語は思わぬ方向へ進んでいきその後はあっという間に結末へ進んでいきます。


最後の方に読者の感想が掲載されているのですが、自分も同じように温かくなりましたしすごく幸せな気持ちになりました。

この作品に関してはあれこれ余計な事はのべないでいいかもしれません。

純粋に読んで純粋に感じて下さい。ただそれだけでいい作品です。


なるへそ


スウィート スウィート バスルーム
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2007.06.21 07:35 Thu l 感動する l COM(0) TB(0) l top ▲
ぼくらの心霊スポット ぼくらの心霊スポット
あさの あつこ (2006/11)
学習研究社
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感想:★★★★


少年たちのどきどき・わくわくする物語り...、

「バッテリー」「The Manzai」とすっかりあさのあつこ先生のとりこになってしまいこの作品も迷わず手にしました。


廃屋に幽霊が出るといううわさを聞いて、3人の少年たちは真相を突き止めようと行動を起こす。

恐怖と闘いながらも、少年たちの勇気と友情がひとつになって、事件解決への思わぬ糸口が見つかっていく…。

『ぼくらの心霊スポット』と『首つりツリーの謎』の二話を収録。

少年たちが、三人三様の道へ別れていく、その序章…。

熱き少年たちの物語。


個人的にすごくいいですね。

小学生が感じる冒険とか探検っていう感覚がすごく懐かしくてわくわくしながら読みました。

すごい子供達は未完成なんですけど、仲間っていう感じで力をあわせながら、謎を解決していくんです。

中学生になれば離ればなれになるかもしれないけどその時を一生懸命に励ましながら得られること、羨ましいなあって思うし、今の子供達ってこういう体験って中々できないと思うけど、せめてこんな作品を読んで自然に学んでほしいです。

主人公が霊をみれる力がありますが、友人達は「人とはかわっている部分」を、差別するのではなくその人の個性とみとめてくれるのです。

さりげなく描かれているけど大人の社会だったら難しいし、中々できないことだと思います。

読んだ子供達には純粋な気持ちを思って成長してほしいし、大人達には子供の目線になって気付いてほしいのです。

個性と認めてあげることを...。


ますます「あさのあつこ先生」を絶賛したいです。

そしていつも描かれている登場人物達は何かにすごく一生懸命でそして熱くて....。

時には悩んだりするけど元気いっぱいです。

そんな姿からも自分も何か頑張ろうって素直に思えてしまうし、元気をもらっちゃうんですよ。


なるへそ


ぼくらの心霊スポット
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2007.06.20 22:56 Wed l なつかしい l COM(0) TB(0) l top ▲
森へようこそ 森へようこそ
風野 潮 (2006/11)
ジャイブ
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感想:★★★☆☆


環境問題が話題になっている今、こういった作品にスポットをあびてほしい...


海外勤務になった母と別れて、大阪に行くことになった少女・美森。

美森が暮らすことになるのは、大阪郊外の「紅葉谷」と呼ばれる自然豊かな森の洋館だった。

そこには両親の離婚後、一度も会っていなかった父親と、双子の弟・瑞穂が待っていた。

登校拒否児の瑞穂は、「植物の声が聞こえる」という不思議な少年だった......。


本の帯通り、まさに森林浴ができる本ですよ。

木々の爽やかな、こう「カサカサ」っていう音とともに、心が安らげる風を感じます。

内容は児童文庫向けなので読みやすくて、ちょっと興味を注ぐ不思議なお話です。

「森へようこそ」っていうのが何か自分が歓迎されているようで、よかったです。

植物の声が聞こえるっていう設定こそが、そこに作者がいいたいことがすべてつまっていると思いました。

もし今の世の中植物の声が聞こえるとしたらきっと悲鳴がとびかっていることでしょう。

前回動物のことを考えてほしいと「いぬのえいが」という作品紹介で感想をいれましたが、今回もっと大きい目で見なければいけないと気付きました。


また主人公が抱える学校内での悩みごとも実際に大人の間でもあるようなことが多く、学生だけでなく大人の人が読んでも、そこから読み取れることが多いと思います。

そして、その人間関係の悩みをどうやって解決するのか?その解決のきっかけとなったのがこの作品では植物でした。

大人の社会間でも人と人との接し方などの悩みごとを解決するヒントが隠されています。


森林浴が楽しめつつ、それぞれの悩みごとを解決していく過程を楽しめる作品です。

ぽかぽか太陽の光を感じる窓際とかでお茶でも飲みながら読んでみたらどうでしょう。


なるへそ


森へようこそ
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2007.06.19 21:14 Tue l いやされる l COM(0) TB(0) l top ▲
連理の枝 連理の枝
井堀 登 (2006/03/07)
小学館
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感想:★★☆☆☆


おすすめではないのですが、自分が最後に読んだオリジナル韓流作品を紹介します。

簡単なあらすじは、久しぶりの外出から病院へ戻る途中のことだった。近くを通り過ぎた車の水しぶきが、私の真っ白なワンピースにかかった。

頭に来た私は缶を車に投げつけた。

それが彼との出会いだった。

彼、ミンスは、ゲームメーカーの青年起業家。

顔もいいし、モテ男だ。

そんな彼が、私に付き合って欲しいと何度も言ってきた。

最初はからかっているのかと思ったけど、どうやら本気のよう。

でも、私には付き合うことが出来ない。

付き合う権利だってないのだ。

だって、私の命はあとわずかなのだから…。


韓流ブームの時。

「冬のソナタ」をはじめ自分も何作品か拝見しました。


そして韓流のキーワードは

  • どこか時代を感じてしまう設定
  • 突然の出会い(最初はお互い印象が悪い)
  • 最初の出合いは雨がふっていることが多い
  • 女性役は病気をもっている
  • 最後は決してハッピーエンドでは終わらない
    どちらかが死んでしまう

...とまあ上げればきりがないのですが、この作品もそんな要素を所せましと鏤めています。

ちょっと在り来たりでまたか...なんて思ってしまうんですが、この作品のいいところはストーリーに裏のそのまた裏の展開があって意表をつかれました。

(現実には中々難しい設定ですけどね)そこの部分だけが「ふおおっ」て思いました。

まさに「連理の枝」と思ってしまったのです。


こんなにきれいすぎる恋愛はさすがに夢見がちな私でも尻込みしてしまいますが、これが「最後の恋」っていつも思えるように情熱の炎を消さないようにしたいものですね。


なるへそ


連理の枝
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2007.06.18 23:20 Mon l ときめく l COM(0) TB(0) l top ▲
いぬのえいが―小説・ポチは待っていた いぬのえいが―小説・ポチは待っていた
竹内 清人 (2005/02)
角川書店
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感想:★★★★★


体が弱くて、ひとりで田舎のおばあちゃんに預けられていた小学4年生の山田賢太郎には、友達がいなかった。

ある日、アンコパンを空き地で食べていた賢太郎を、もの欲しそうな眼でみる犬がいた。

賢太郎はパンを犬に分け与え、“ポチ”と名付けキャッチボールをすることに。

次第に賢太郎は“ポチ”との友情を芽生えさせるが…。

かわいい!楽しい!だけどちょっぴりせつない。

少年と犬の温かい交流を描ききった感動の物語。


映画はみていないのですが、告知のCMとか以前みて「いぬのかわいさ」を全面に出している映画なのかな〜って思っていたんですが、このノベライズ本を読んで正直泣かされました。

小学生と犬の物語りで読むハードルを低くしてあるのですが、作品の内容が純粋によかったです。

文章から犬のかわいさが伝わってきました。

新聞で犬・猫の処分場の現状がかかれている記事を見ます。

中には飼い主の時分勝手な犠牲にあい虐待をうけたり捨てられたりする犬がふえているそうです。

そんな飼い主たちにぜひ読んでほしいと思います。

そしてこれから動物を飼おうとしている人たちにも...。

この作品には犬のかわいさだけでなく犬と人との関係を様々なケースで描いています。

ちょっぴりうまく行き過ぎている部分もあるかもしれませんがそこから学ぶことは多いと思います。

犬の気持ちがわかったような気がします。

そして切ない気分にも作品中なりましたけど、一番重要な命の大切さ...それが、わかります!


なるへそ


いぬのえいが
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2007.06.17 21:00 Sun l 感動する l COM(0) TB(0) l top ▲
バブルへGO!!―タイムマシンはドラム式 バブルへGO!!―タイムマシンはドラム式
君塚 良一、泡江 剛 他 (2007/01)
角川書店
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感想:★★★☆☆


最近先輩からバブル時代の話をきいた。

「アルバイトなのに月収60万くらいもらっていて一年間で400万くらい貯金できたかな〜」

「えっそっそんなにお金貰ってたんですか?」

そう話していると社長もバブルの頃を懐かしそうに話し始めた。

「不動産売買で家が高くうれたんだよ...」

...とまあ夢のような話を聞かされましたが就職氷河期世代の自分にとってはよくわかりませんが社会人はとにかくすごかったらしい?

でも確かに学生だったけどおぼろげに華やかな時代だったような気がしますね。

この物語はそんなバブル時代崩壊の原因を招いた不動産売買の取り引き規制の政策発表を阻止するべくタイムマシーンを使って過去へとタイムスリップするお話。

財務官僚の計画の元、バブル崩壊を阻止するべく2007年から1990年の東京へタイムトラベルした母。

その母を捜し後を追う真弓だが…。

ノー天気な中に、親子愛あり、恋愛ありの王道エンターテインメントのノベライズ。


小説だとあまり伝わってきませんが、映画では主演:広末涼子を使っているところからもうバブル時代を連想する方も少なくないでしょう。

物語りの内容はおいといて、バブルってなんだったっけ?とふと思い会してみたくなった人にはお薦めの作品ではないでしょうか?

ティラミス?そうそう、あったよ、そんなデザート。

バブル=お金ということでそんな時代を取り戻そうとするが、結果的にお金だけではなくて家族も大切にしましょうというメッセージもこめられていてよくまとまっていると思いました。

あんまり残らない作品ですけど、ちょっと爽快になるための息抜きにっていう作品でしたね。


なるへそ

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2007.06.16 16:45 Sat l おもしろい l COM(0) TB(0) l top ▲
壬生義士伝 上   文春文庫 あ 39-2 壬生義士伝 上 文春文庫 あ 39-2
浅田 次郎 (2002/09)
文藝春秋
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感想:★★★★★


小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。

貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。

“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。

元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。



新撰組のお話ですが、今までの幕末の時代小説というものではなく、ある一人の父親の家族のために一生懸命生きたその様をかいたすばらしい作品だと思いました。

どんなに卑しいと思われようと、バカにされようと、汚いすぎはぎだらけの服を着ようとこの吉村貫一郎は自分を犠牲にしてただ家族のことを思って生きていく...。

浅田文学の金字塔といわれていますが、うなずけました。


この作品は映画化また正月にスペシャルドラマ化されましたが、正直映画ではこの吉村の生涯は語り尽くされていません。

もし気になった方がいたら渡辺謙主演のドラマかこの小説をお薦めします。

ドラマは方言がなんともいい味が出ていて作品の色を強くしているし、自分も共感しながら最後まで見れました。

ここでオススメの星をいうと映画が星2つ、ドラマが星5つですね。

幕末のころの時代背景がわかり盛岡や秋田などの当時の状況もしることができてよかったです。

野口英世のこともふれられていますしね。

時代小説を読みなれていなかったのですが、時代は違っても子を親が想う親の気持ちはかわらないんだと想いました。

父親またはこれからなる人、手にとって読んでほしいです。

感動っていう安易な言い方はしたくありませんが、最後の切腹のシーンはぐっと胸にきました。

そして最後の終わり方も非常によかったです。


なるへそ


壬生義士伝 上
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2007.06.15 18:42 Fri l 感動する l COM(0) TB(0) l top ▲
フライ,ダディ,フライ フライ,ダディ,フライ
金城 一紀 (2003/02)
講談社
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感想:★★★★


父の日が近いという事もあって、おすすめの父親をテーマにした作品を2回にわたってご紹介!

日本で映画化され最近韓国でもリメイクされた作品。

高校生の娘を持つ主人公47歳、鈴木一。

大手家電メーカーの子会社で経理部長をつとめるサラリーマン。

ある日、そんな鈴木のもとに、娘が何者かに殴られ入院したという知らせが入る。

娘を殴った相手は、ボクシングの高校生チャンピオンで、学校では品行方正で通っているという石原。

復讐を決意した鈴木は...


最近「加齢臭」って言葉がでてくるくらいおやじ像がだんだんきたないものって見られている現代。

そんなおやじが活をいれて娘のために家族全体のため闘う姿が熱く描かれています。


一緒になって自分もトレーニングしている気持ちになってしまいました。

徐々に逞しくなっていきます。

もちろん鍛えた身体は体力的に強くなっていきます。

しかしここで主人公:鈴木一に共感するのは、(ここで共感といっても自分は40歳でもないし結婚はしていませんが)自分の弱さをきちんと認めた上で乗り越えようとする姿です。

ある程度生きてきた中で、なにか自分に落ち度があっても認めようとしない大人、できるふりをする大人。

実はその部分こそが弱い部分であり鍛えなければいけないことだとわかりました。

作品中ではそんな父親の姿をみて日常すれ違うまわりの人が密かに応援しているのです。

頑張姿をみて勇気を貰えたのかもしれません。

最近、プロ野球で工藤投手や先日夢を実現したメジャーデビューをはたした桑田投手の姿をみるように、まだ自分は終わりじゃないまだまだ頑張れるんだと勇気をもらえます。

きっと家の父親も見えないところで家族のために汗水流して頑張っていたんだと思いました。


最後、チャンピオン鈴木とおやじが対決するんです。展開はわかりやすいかもしれませんけどそこまでにいたる物語のテンポやスピード感を一緒に味わってください!


なるへそ


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2007.06.14 22:35 Thu l あつくなる l COM(0) TB(0) l top ▲
The MANZAI 1 The MANZAI 1
あさの あつこ (2005/12/01)
ジャイブ
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感想:★★★★★


この作品を読んでさらに「あさのあつこ」先生が好きになりました。


物語の始まりは...

やたらと暑い十月最初の木曜日―転校生の瀬田歩は、サッカー部の次期キャプテンと噂される秋本貴史に呼びだされた。

理由がわからず戸惑う主人公。

しかし秋本がいった言葉は予想外な申し出だった...。


最初から作品が漫才っぽいっていうのかユーモア溢れていて楽しく読ませていただきました。

タイトルからして面白いっていうのはわかると思うんですけど、ただ面白いだけじゃなくて、いろいろと悩みや問題を抱えている登場人物たちがリアルにかつ繊細にかかれていて学生時代の懐かしさもあったけど、そういった事を克服していったり仲間の存在をたしかめあう過程がとてもよかったです。

「青春」っていいきってしまうような青写真じゃなくて確かにこういった主人公:中学生がいるって思えるくらい気持ちとかよく描かれていました。

この作品に1番重要な部分である会話のテンポもよかったです。

だから読後は、明るく心から笑わせてくれる漫才を見たような感覚で心がぱっと晴れた感じになりました。

自分が購入したときは夏で「夏休みにおすすめ」ってかいてありました。

多分透きとおるくらい晴れやかな気持ちになれるので、夏に読むにはぴったりなのかもしれません。

(夏の青空のイメージを思い浮かべて下さいね)


「バッテリー」を読んで「あさのあつこ」先生のファンになったのが始まりでしたがこの作品を読んだ方はまた違う先生の魅力をみれると思います。

バッテリーのような試合中の緊迫した雰囲気(ボールのやりとり)はないのですが、この作品はボールのかわりに言葉を交わしあい、会話をたくさん交わす分、怒ったり、笑ったり、悩んだりします。


ここでは1巻のことにしかふれませんが、「もう終わってしまったのか」って思ったくらいです。

おおげさな表現ではありませんよ。

2巻目を読むのが非常に楽しみです!!


なるへそ

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2007.06.13 00:29 Wed l おもしろい l COM(0) TB(0) l top ▲
34丁目の奇跡 34丁目の奇跡
ヴァレンタイン デイヴィス (2002/11)
あすなろ書房
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感想:★★★★


あの名作映画「34丁目の奇跡」のノベライズ本


ニューヨークシティー、マンハッタン34丁目にあるメイシー百貨店。

おもちゃ売り場のサンタクロースとして、一人の老人が雇われた。

彼の名はクリス・クリングル。その風貌はサンタそっくりだった。

そして彼の目の前で様々な奇跡が起こる...。


とても温かくこれからも大切に持っていたい...と思わせるステキな作品でした。

「サンタクロースを信じるか信じないか」をテーマに話が進んでいくのですが自分にとってはその確信に触れようとする部分はどうでもいいのです。

これを読んで気づかされました。

今の世の中もしかしたら自分もその一人かもかもしれませんが、目の前のモノに執着したり、お金をだせばなんでも買えてしまうという安易な考えが先行している気がします。

しかし改めて本当に大切なものは人の心や気持ちの部分ではないかということです。

自己啓発的なことをかいてしまいますが、お互いを信じること、思いやり、純粋な善意。

そんな純粋で基本的な気持ちがあれば物事はいい方向に進んでいくし、奇跡をおこすことも不可能ではないということを信じさせてくれました。


奇跡というタイトルでファンタジックなイメージを持ちますがそういう神がかり的な奇跡ではなく現実で起こっても不思議ではない無理のない奇跡がおこります。

自分は読んだあと、作者がいいたかったことが心の中に入りました。

(あとがきで何を伝えたいのかがかいてありますが)


4年前に購入し今でも大切にもっています。季節的にあってないかもしれませんがこれからお子さんなどにプレゼントする本として選んでも間違いではないと思いますし自分もこのような本があることを教えていきたいと思います。


なるへそ

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2007.06.12 00:41 Tue l 感動する l COM(0) TB(0) l top ▲
鴨川ホルモー 鴨川ホルモー
万城目 学 (2006/04)
産業編集センター
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感想:★★★☆☆


前回「鹿男あをによし」を読んですっかり万城のファンになってしまったのでデビュー作「鴨川ホルモー」を迷わず手にとってしまいました。

ホルモーとはなんぞや?って思いました。


謎のサークル京大青竜会に入った安倍を待ち構えていた「ホルモー」とは?

恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。

京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。

前代未聞の娯楽大作、ここにあり!


ホルモーの謎がなかなか明かされないのですが、人間とみえない何かの関係かな読んだ自分もその確信がわからなかったので、その話はおいときます。

デビュー作もいたる部分に小さな笑いがちりばめれていて面白かったです。

前半はホルモーとは?って部分に費やされていてなかなか物語に入りこみずらい部分がありましたが、後半(細かくいうとP155以降)は、恋愛模様が主になってきます。

ホルモーの意味がわからなくてもそんな恋愛のやりとりが独特で面白かったです。

舞台が京都っていうのもよかったかもしれません。

実は最後までホルモーのほんとの確信部分にはふれていなかったのが残念なんですが、それは個性溢れる登場人物たちをみてるとまあいいかって思いました。

独特な設定が入り込めるかいなか分かれるところですが、面白い作品好きな人はあっているかもしれません。

あと最近挿し絵をかいているのですが、この作品に限ってはあえてかかないで表紙をじっとみて頂ければと思います。

「双子の兄弟」、「ちょんまげの男」、「眼鏡をかけた大木凡土似の女性」と伏線があかされる部分をみると「考えたなマキメっ」ていいたくなりますよ。


これからマキメはどんな作品をかいてくれるのか楽しみです。

次回作に期待が膨らみます。ちょっとバカな話が好きな人にオススメですかね。


なるへそ

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2007.06.11 00:50 Mon l おもしろい l COM(1) TB(0) l top ▲
ある愛の詩 ある愛の詩
新堂 冬樹 (2006/02)
角川書店
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感想:★★★★


「わたしはあなたのことを愛しています」

そんな台詞を好きな人の前で躊躇せずにいうことはできますか?

主人公:拓海は、そんな事をいえてしまう純粋な青年。

小笠原の青い海でイルカのテティスと共に育ち心やさしく成長しました。

ある時、東京からやってきた美しい歌声を持つ音大生・流香。

ふたりはテティスに導かれ、きらめくドルフィンビーチで劇的な出逢いを果たします。

彼女が帰郷し二ヶ月後主人公は流香のもとへといきます。

そこで彼女が抱えた心の闇を知り…。互いを想うあまり、哀しい運命に翻弄されるふたりの愛の行方は...。


なんて純愛なんだろう、前回の忘れ雪とは違い終止そんな感想を思ってしまうくらい素敵なお話でした。

韓流も純愛が多いですが、この作品の純愛は古臭くなく小笠原の風景が美しく描かれていてすごく癒されました。

主人公の純粋すぎる気持ちが時には流香をいらだたせるのですが徐々に彼女の気持ちがかわっていく過程がよくかかれています。

純粋という言葉を連呼してしまいましたが、主人公:拓海が彼女に会いにいった理由が「君の笑顔がみたいから」なのです。

そんなことをいえてしまえる主人公がすごいです。

ハードカバーの色はピンクだったのですが、その印象を思わせるくらいやさしく温かみのある作品でした。

これから読む人がいたら、途中彼女の元恋人が現れたりと最後の最後まで二人はどうなるのっ?


ていう展開ですが、さぁ、どうなるかは温かく見守ってあげてください。

そして何か大切なモノを教えてもらえる気がします。

イルカのテティスから...


最後に主人公と小笠原の自然の描写をちょっと紹介


小笠原のドルフィンビーチ。

水晶のかけらを思わせる微細な気泡。

ピュアホワイトの海底に映えるリップルマーク。

海底を彩る珊瑚の息吹。

光り輝く水泡に包まれるように泳ぐ熱帯魚達。

美しくきらめく透明な水の世界で華麗なダンスをする幼い頃からの親友、拓海とテティスは互いに哀しい過去を持ちながらも、どこまでも純粋に神秘の底に眠る大きな愛を探し求めて生きている...。

いい純粋・恋愛小説をよみたい方にオススメですね


なるへそ


ある愛の詩
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2007.06.10 20:54 Sun l ときめく l COM(0) TB(0) l top ▲
忘れ雪 忘れ雪
新堂 冬樹 (2005/02)
角川書店
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感想:★★☆☆☆


表紙のちょっとぬくもりを感じる愛らしい表紙(とくに犬の眼差しが)

きっとベタだけどピュアなラブストーリーかと思い手にとってみました。


簡単なあらすじは、瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。

そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。

忘れ雪の力は本当だったのだ!

不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。

やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は、“7年後の同じ時間、同じ場所”での再会を約束するが…。


忘れ雪

作品の半分くらいまではほんとピュアなストーリーで話が進んでいくんです。

ですが後半予想もしない波瀾の展開になっていってあれこれ読み進めていくうちに話はとんでもない方向にいくのです。

この後半の予想もしない怒濤の展開に自分は驚きを感じ、ちょっと厳しいですが★2つな感じがしました。

「再び日本列島に、感動の季節がやって来た!」ってこの雪という冷たい事実がきっとこの後半の展開を表しているんですね。

これは純愛小説ではありません。

「波瀾の展開の小説」といった方があっている気がします。

ちなみにこの小説が刊行された時、「世界の中心で〜」が流行した時期に重なっているのできっとその流れにのろうとした感があるのですが、表紙買いした人は、読者の展開の期待を見事うらぎった作品だと思います。

ちょっと今回は辛口ですかね。


...でそれにおさまらず忘れ雪の次に出版された、純愛小説「ある愛の詩」を買ってしまいました。

「忘れ雪」のリベンジなるか...

コピーでいうと、私は忘れ雪に願う、次の作品に奇跡が降ることを...。

今回はおすすめではないのですがハードカバーでうっかり買ってしまったのでくやしくてブログにのせました。


なるへそ

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2007.06.09 00:48 Sat l おどろく l COM(1) TB(0) l top ▲
父からの手紙 父からの手紙
小杉 健治 (2006/03/14)
光文社
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感想:★★★★★


久々に本格的なミステリー小説を手にしました。


簡単にあらすじをまず紹介


家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。

しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。

十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。

婚約者が死体で発見され、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。

婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。

姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。

婚約者の死から弟の容疑者扱い、そして母が倒れ近いものの死と麻美子に次々と不幸が襲ってきます。


そしてもう一人の主人公、義姉のために殺人を犯した圭一も刑務所より出所し世間の冷たさを感じ....と作品全体に重さを感じざるをえないのです。

しかし帯にもかいてありますが、二人の主人公の道が交差した先に父親の深い愛情を感じ作品全体がすごく温かく感じます。

毎年娘の誕生日に送られてくる手紙、その本当の意味を知った時、すごい愛を感じます。

この父親は娘弟のためにここまでできるのかと...。

なんて強く優しい人だと思いました。

ミステリー小説なのであらすじ以降の内容にはふれませんが、みごとに予想をうらぎられ、真実をしった時の「絆」の本当の意味がずっと余韻に残ります。

主人公:麻美子の推理力があるなぁって思いました。

あと最後すべてがあかされる場所はドラマにするとやっぱり崖の近くなのかなってちょっと回想してしまいました。


これから徐々にミステリー小説も読みはじめようと思います。


なるへそ


父からの手紙
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2007.06.08 00:09 Fri l おどろく l COM(0) TB(0) l top ▲
虹の女神―Rainbow Song 虹の女神―Rainbow Song
桜井 亜美 (2006/09)
幻冬舎
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感想:★★★☆☆


たしか5/20(日)の朝刊に小樽のとある民家が全焼という記事を偶然目にした。

そのとある民家というのが岩井俊二の映画「love letter」が撮影された舞台だったのである。

この映画を高校時代見てファンになりビデオ、DVDを購入しいつか撮影された場所に足を運んでみたいと思っていた夢がいきなり足元から崩れた。

残念なことだ...。


さて前置きが長くなったが、この作品は岩井俊二が初のプロデュースしたものでちょっと「love letter」を思い出させるお話だった。

あらすじは映像会社に勤める智也は、ある朝のニュースで、学生時代の親友・あおいがアメリカで飛行機事故に遭ったと知る。

夢をひたむきに追う彼女に、いつも自分の歩く道を照らされてきたのに。

映研時代にあおいが監督した自主映画を観て、彼女が友情と恋の狭間で選んだあまりに切ない答に気付いた智也は…。

岩井俊二にまた「love letter」のような作品を作ってください。

というファンからの声に対して「同じような作品をみたければまた”love letter”をみればよい。」という返答があったのを覚えている。

この作品は直接監督していなくてもそんな「ような作品」に近いような気がする。

(「love letter」のようにそうだったの!?はないが...)

終始、主人公の想いが語られる部分に費やされるが、大切なものは失ってから気づくことが多い事、そして失う前に周りをみて、きちんと自分の気持ちと向き合うことの大切さが描かれています。

近くに大事な人がいる人はもっと大切にしようっと思うでしょう。

小説ではなく一度映画(映像)を見てみるといいかもしれませんね...。


なるへそ

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2007.06.07 00:14 Thu l ときめく l COM(0) TB(0) l top ▲
鹿男あをによし 鹿男あをによし
万城目 学 (2007/04)
幻冬舎
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感想:★★★★★


すご〜く「奈良」と「鹿」が好きになりました。

奈良なんて修学以来ですが行ってみたいと思いました。

鹿せんべいあげてこよっと...。


鹿男あをによし

とにかくおもしろかったです。

二学期限定で奈良の女子高に赴任した28歳の主人公:   のお話なんですが、最初は学園内での話で、突然人間の言葉を話す鹿が目の前に現れて、いつの間か話がでっかい展開になっていって最後の方では「どうなるの日本!?」って事になっていました。

一気に読みました!!

展開もあきなかったけど、所々