感想:
★★★☆☆
大都市の暗部を鋭くえぐった問題作
クリスマスを一ヶ月後に控えた、夜明け前の新宿歌舞伎町でごみ収集車が爆破されるという事件が発生した。
続いて銀座でもごみ収集車爆破事件が起こりさらに犯行声明を出したテロリストたちにより、渋谷/上野/六本木と被害が拡大していきます。
路上につまれた大量のごみにより、都市機能は麻痺しつつあり、その状況化で視察に赴いた都知事の花島三郎が、パフォーマンスついでにのったバスに乗り込みます。
しかしそれはテロリストの罠で数人の客と都知事、そして都知事をおった新日本テレビの報道ニュース番組「TOKYO25時」の若きディレクター・一色真紀をのせたバスは支配化におかれてしまいます。
バスはトンネルの中にきえてしまい、かげで事件を捜査するものたちの手がしのびより、事件は意外な方向へと進んで行きます...。

ごみが街に散乱するという光景は以前ヨーロッパ(たしかイタリアだったかな?)のニュースでやっていましたが、本書はそれ以前にかかれたもので、近い未来やってくるであろう「ごみの問題」についてこの作品を通して示していた作者の先見性には驚きました。
内容は、映画にしたくなるような展開が続きますが、政府をはじめ利権をあらそう力の動きとかそれを報道する主人公たちの姿が、リアルに伝えてくれると思います。
タイトルにあるダブルシティと物語の最初から貼られている伏線と要所要所に用意されているしかけがおもしろく驚きの連続でした。
たしかに作者は、時代小説っていうイメージが強かったのですがこんな奇想天外な作品もかいていたとは、驚きましたね。
なるへそ